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積み上げてきたディフェンス、重ねてきた努力は裏切らない!

 優勝候補の一つに挙げられていた安城学園(愛知)が2回戦、インターハイ優勝の桜花学園(愛知)が準々決勝で敗れ、超高校級の点取り屋の④奥山理々嘉選手を擁する八雲学園(東京)も準々決勝で姿を消した今大会。稀にみる大混戦の中、初戦から危なげない戦いを見せたのが岐阜女子(岐阜)だ。準決勝に快勝後、安江満夫コーチは、勝ち上がった要因に「ディフェンスが安定をしてきたこと」を挙げた。

 迎えた大阪薫英女学院(大阪)との決勝戦、第1クォーター出だしにセンター⑦ハディ ダフェ選手の得点でリードを奪った岐阜女子は、オフェンス能力の高い薫英を相手に堅いディフェンスを見せる。攻めては⑦ダフェ選手を中心に、インサイドで得点を重ね、第1クォーターを終えて26‐19とリードした。
 対する薫英は第2クォーター、出だしに⑧福田希望選手、④北川 聖選手、⑦清水咲来選手らがシュートを沈めて、点差を2点に詰める。だが、ここから⑧イエベスター チカンソにボールを集める岐阜女子に高さで後手を踏み失点。オフェンスではミスも影響し、終盤こそ⑥森岡奈菜未選手がジャンプシュートをねじ込んだものの、36-48と12点のビハインドで前半を終えた。

 後半に入っても⑦ダフェ選手のインサイドに④池田沙紀選手のドライブと内外とバランスよく得点を挙げる岐阜女子。薫英は点取り屋の⑦清水選手が気を吐いたものの、薫英にとっては10~15点のビハインドを一桁に縮めることができず、そのまま岐阜女子に逃げ切られてしまった。
 一方、⑦ダフェ選手が31得点、④池田選手が22得点と暴れた岐阜女子は、⑤木下七美選手、⑥安江沙碧梨選手らも2桁得点を挙げ、終わってみれば92-74と高得点を奪っての、3年ぶり2回目の優勝となった。

「薫英さんは攻撃能力の高いチーム。まずは持ち味であるディフェンスを徹底させる。ゲームの流れの中でファウルをしないでディフェンスをしっかりやってくれたので勝つことができたと思います」と、安江コーチ。やはり、指揮官は勝因にディフェンスを挙げた。

 岐阜女子は昨年、インターハイの覇者として優勝候補筆頭でウインターカップに挑んだが、エースのケガも影響して準々決勝で敗退。あのときの悔しさから1年、あらゆる面で努力を重ねてきた。それでも今年のインターハイでは、決勝で桜花学園に敗れ、さらに悔しさは増した。
 優勝後、「2点取るのと抑えるのとでは、抑えるほうが計算ができるので、フィジカルを含めて “足作り” を行ってきました」と、これまでの取り組みを語った安江コーチ。

 今大会、ポイントガードして役割をしっかりと果たした⑤木下選手も「昨年ウインターカップで負けて分かったのは得点力のなさ。(今年の)インターハイでも池田選手一人では勝てないんだと思ったので、ドライブに行くこと」と、冬に向けて強化した点を挙げた。実際、今年のインターハイ決勝では0得点だったが、今大会の決勝で11得点を奪ったのは、その成果の現れといえるだろう。

「我々も昨年悔しい思いしました。その思いがあるからこそ、また次に向けて頑張れる。これが高校生だと思います」と、安江コーチ。積み上げてきたディフェンス、そして重ねてきた努力は裏切らない。

 なお、昭和学院(千葉)と津幡(石川)との3位決定戦は、終盤に連続得点を奪って抜け出した昭和学院が70‐66と逆転勝ちを収めた。

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